ギルバート・グレイプ(What's Eating Gilbert Grape)

"人と生きるってなんだろう"


1993: What's Eating Gilbert Grape Trailer HQ - YouTube

 

はい、今回は"ギルバート・グレイプ"という93年の作品です。

若き日のジョニー・デップレオナルド・ディカプリオが出てます。

ヒロインにはジュリエット・ルイス。短髪もかわいい。

 

そして監督がラッセ・ハルストレムというスウェーデンの監督さん。

あまり聞かない名前だと思いますが、「マイ・ライフ・アズ・ア・ドッグ」という作品を撮っている人で、これがまたたまらない。

この話はさておき、"ギルバート・グレイプ"の話に移ります。

 

過食症の母、そして知的障害をもつ弟、2人の妹と田舎で暮らすギルバート青年のお話です。母の世話、弟の世話をし、自分自身は変わらない日常を過ごしている。

そのやるせなさというか、葛藤みたいなものが、作品にあふれていて、やっぱり人と暮らしていくことって難しいものだなあと思います。やらなければならないことから逃げ出したい気持ち、すぐそばにある誘惑。うまいなあ。

そしてレオナルド・ディカプリオの演技がすごい。これは一見の価値ありです。女ニー・デップは相変わらずの雰囲気でやるせなさをうまく出していました。

 

もう一度監督の話に戻ると、ラッセ・ハルストレムはこういった日常を描くのがとてもうまいなあと。"マイ・ライフ・アズ・ア・ドッグ"のときも、問題を抱えたある家の少年のぎくしゃくした気持ちを撮っていて。

微妙な心の動きというか、そういった雰囲気づくりというか。

なかなかうまく言葉には出ないです。

 

人と生きることってどういうことなんだろうか。そんな感想を描く映画でした。

あ、でも最後のシーンは観ていて心地よいというかバッドエンドではないのでご安心を。