旅立ちの時(running on empty)

"ひとり立ち"

 


Running on Empty (1988) Trailer - YouTube

 

いよいよ大学生活も残り半年。来年からは社会人としてお仕事をすることになるわけですが、最初2年間くらいは実家から通うということでいまいち社会に出る気がしないように思ってます。本当にひとり立ちするのはいつになるのか、そもそもひとり立ちってなんなんだ〜みたいに思ってます。

 

そんな今回観た作品は"旅立ちの時"。リヴァー・フェニックスが主演の映画です。本当に惜しい人を亡くしました、ってよく言われますが、ほんとにそうだなと思いました。

お話は、FBIに指名手配されている両親と、名前を変えながら両親とともに逃避行している息子のお話。ピアノの才能を見出され、音楽学校への進学を勧められるもののコロコロ名前が変わっていて過去の証明がいっさいないという状況。どうなる!って展開です。

 

この映画何がいいってやっぱり主演のリヴァー・フェニックス。何も言わない演技がとにかくすごくて、何も言わないのに、いや、何も言わないからこそ伝わってくるものがある。そんな演技ができる俳優さんは多くないと思います。恋に落ちた2人の別れの瞬間なんてのはもうたまりません。あんな恋をしてみたいものです。

17歳の、大人に従うことしかできない無力さ、そこから生まれる悲しさや自分の非力さへの怒りなんてものが伝わってきます。

弟のホアキン・フェニックスさんも最近活躍していますが、あそこまではなかなかいかないなあと観ていて思いました。でもいい俳優さんですよ!"インヒアレント・ヴァイス"、観たいです。

 

そしてこの映画を観て何を考えたかって、やっぱりひとり立ちについて。日本とアメリカでは子供への対応というか接し方が違うのであれですが、自分はいつひとり立ちするのか、家族を離れ、自分の道を歩み始めるのはいつなのか。なんてことを考えてしまいました。

最後のシーンの親父がとにかくイケメンです。

 

はい、今回はさくっとこんな感じで終わります。

"スタンド・バイ・ミー"や"マイ・プライベート・アイダホ"だけではないリヴァー・フェニックス。追って観たい俳優さんでした。